頭が悪かったので頭の手術をしました!笑
始まりは「耳鳴り」だった
2015年。あの頃の私は、浪費とDVを繰り返す夫との生活に、心身ともに限界を迎えていました。
なんとか自立しようと、新しいフルタイムのパートに就くための研修などで、毎日クタクタだったんです。
ある日、ついに発熱してしまい夫に連絡すると、「俺はご飯食べて帰るから大丈夫」という返信。
「子どもの食事はどうすんだ?バカ?」と心の中で毒づきながら、必死で働き始めました。
そんなある日、右耳で突然「プツン」と変な音がしたんです。
それ以来、耳鳴りが止まらなくなりました。
耳鼻科、内科、脳神経外科……いくつ病院を回っても「原因不明」。
半年ほど経って、ダメ元で診てもらったドクターランドの超おじいちゃん先生が、
ついに病名を突き止めてくれました。
お医者さんの「経験値」って、本当に大事。
病院選びやセカンドオピニオンの大切さを身をもって知った瞬間でした。
「ザーッザーッ」と鳴り続ける不安な夜
告げられた病名は「硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)」。
私の場合は、耳の近くで動脈と静脈が接合してしまい、
常に心拍に合わせて「ザーッザーッ」という血流音が鳴り続けます。
幸い、症状は軽く?緊急性がなかったため経過観察となり、定期的にMRIの検査を受けることに。
慣れない頃は気になって夜も眠れませんでした。
どうにか治療できないか相談したところ、
最初に提示されたのは、カテーテルでコイルを詰める手術。
でも、リスクが高い上に、原因となる血管すべてに対応できるわけではなく、治るか微妙なのだそうです。
また、病気がわかった翌年には夫とも別居していたので、
もし私に万が一のことがあったら、子どもたちはどうなってしまうのか……。
「子どもたち2人が社会人になるまで、手術は待つ」
しばらくは経過観察を続けることにしました。
2025年夏、ガンマーナイフ手術へ
そして月日は流れ、子どもたちも無事に社会人に。
2025年の夏、私はついに治療に踏み切りました。
選択したのは、数年前に担当医から提案されていた「ガンマーナイフ」。
切らずにピンポイントで放射線を照射できる、リスクの少ない最新治療です。
ここで、現実的な「お金」の話をします。
脳の手術なんて聞くと、医療費がいくらかかるのかと震えますよね。
でも、私には「高額療養費制度」がありました。
この公的制度があるおかげで、貯金が少なくても絶望せずに済んだんです。
💡 パンダのワンポイントメモ:高額療養費制度 4つの最強ポイント
1. 医療費の上限は「年齢」と「年収」で決まる
ひと月あたりの自己負担の上限額は、年齢や所得状況によって細かく決まっています。例えば、一般的な収入(区分ウ:標準報酬月額28万〜50万円)の方なら、月の上限はだいたい8〜9万円程度です。どんなに高額な治療でも、青天井で請求されることはありません。
2. 家族の医療費も合算できる(世帯合算)
同じ月に、同じ健康保険に入っている家族がそれぞれ病院にかかった場合、一定額(70歳未満なら病院ごと・人ごとに2万1,000円以上)の負担があれば、合算して計算することができます。
3. 治療が長引いても安心(多数該当)
もし直近の1年間でこの制度を3回以上使った場合、4回目からは「多数該当」となり、自己負担の上限がさらに下がります。長期的な治療になっても、家計へのダメージをグッと抑えてくれる優しい仕組みです。
4. 立て替え不要の「事前認定」と「貸付制度」
手術などで前もって医療費が高額になると分かっている場合は、「限度額適用認定証」を窓口に出せば、最初から上限額までの支払いで済みます。また、後からの払い戻しを待つ間、当面の支払いが厳しいときは、払い戻し見込額の8割を無利子で借りられる「高額医療費貸付制度」もあります。
🔗 高額な医療費を支払ったとき(高額療養費制度) | 全国健康保険協会
ご自身の年齢や所得によって自己負担の上限額が変わります。詳しい計算方法はこちらで確認できます。
民間保険の「医療特約」は得か損か?リアルな収支を大公開
実は私、今でもニッセイの年金保険を続けていて、
そこに月額2,500円程度の「医療特約」をつけたままにしています。
耳鳴りが始まってからのこの10年間、2年に1度くらいの頻度でカテーテルの検査入院をしてきました。
特約の保険料として年間約3万円払っていて、検査入院にかかる費用も約3万円。
「これ、本当は毎年検査できるじゃん!」
そして迎えた今回のガンマーナイフ手術。 先ほどお話しした「高額療養費制度」のおかげで、実際の支払いは9万円弱で済んだのですが、医療特約からも9万円の給付金が出たんです。
「おっ、手出しなしじゃん!」 ……と、一瞬喜んだんですけどね。
よくよく考えてみたら、月2,500円の特約を長年払い続けているわけですよ。
10年払えば30万円。
ちゃんと言うと、長年せっせと保険料を払い続けているので、トータルで見たらぜんぜん得じゃないんだが!(笑)
ここでようやく、リベ大の両学長が言っている
民間の医療保険やがん保険は「必要性の薄い」もの
という言葉の本当の意味が、腹の底に落ちました。
いざという時の備えは大切ですが、毎月特約に払い続けるくらいなら、
その分を現金で貯めたり、
投資信託(オルカンなど)に回して
「自己保険」を育てたほうがずっと効率がいいんですよね。
(※私が勉強しているFP3級のテキストや、『お金の大学』のような考え方のベースになる本は、本当に人生の役に立ちますよ〜)
50代、老いや今後の不安をかかえる同世代の方へ
病気も、お金も、「知らない」ことが一番の不安を生み出します。
私がFPの勉強を始めたのも、自分の身を守るための「武器」を増やしたかったからです。
制度を正しく知り、少しの備えをしておけば、そんなにビビらなくて大丈夫かもしれません。
耳鳴りに耐えた10年間、DVからの脱出、そして手術の完走。
ただ、ガンマーナイフは効果が出るのに時間がかかる治療法です。
現在はまだ変化を感じていません。
1年後でも、3年後でもいい、耳鳴りがしない日常を取り戻せることを信じ、
今後も経過観察を続けます。
人生って、思っているよりも長いし、でも、なんとかなるものですね。
もし今、何かに悩んで立ち止まっている同世代の方がいたら。
一歩踏み出してみませんか?
まずは知ること、すなわち自分を守る知識をつけること。
それが一番の近道だと思います。
